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芥川賞とは?直木賞とは?違いについて【まとめ】

今回は、芥川賞と直木賞についてわかりやすくご説明します。

僕が本をよく読むことを周りの友達などに伝えると、「芥川賞と直木賞って何が違うの?」と聞かれることが度々ありました。

この質問をされるとギョッとします。それは分かっているつもりだけど分かっていないからです。皆さんも経験したことありますよね?

nakumi

(その質問嫌だなー)

と思っていました。


ニュースなどでも名前を聞くことは多いけれど、実際にどんな賞なのかと聞かれると難しいですよね。

今回はわかりやすくご説明します。もしみなさんが、誰かに聞かれても答えれる程度にはまとめましたので見ていってください。



芥川賞とは?直木賞とは?いったいどんな賞なのか【違いについて】

まず正式には、
芥川賞は芥川龍之介賞、直木賞は直木三十五賞(なおきさんじゅうごしょう)と言います。

お二人とも実在した人物です。

芥川賞や直木賞はそれを省略した形です。


芥川賞と直木賞の違い




芥川賞は、雑誌(同人雑誌を含む)に発表された、新進作家による純文学中・短編作品のなかから選ばれます。


直木賞は、新進・中堅作家によるエンターテインメント作品単行本(長編小説もしくは短編集)が対象です。

このように、芥川賞と直木賞は少しずつ違いがあります。

芥川賞について
まず芥川賞は雑誌に発表されたとあるように、雑誌に掲載されている、もしくは掲載経験があるものが対象です。


よく表彰式で、受賞した作家が直木賞の場合だとハードカバーの、自分の本を手に持っているのに対し、

芥川賞では雑誌を手に持っていたりします。それは、芥川賞が雑誌に発表された作品から選ばれるからですね。


また、芥川賞は新人作家が基本的には対象です。

この人って新人か?と思うような場合もありますが、それはご愛敬と言った感じでしょうか。


そして、中・短編作品が対象です。芥川賞の受賞作品はおおよそ400字詰め原稿用紙100程度です。


受賞した物語一つではちょっと本にするには少ないなぁと言った量です。

そのため、芥川賞の受賞作が本になるときは、だいたい他の短編の話も引っ付いてきますよね。


直木賞は芥川賞と違い中堅作家も対象としています。

どう見てもおじいさんみたいな人も受賞します。


そして純文学が対象ではなくエンターテインメント作品が対象なので、
ミステリーや時代小説なども受賞します。


そして、単行本からの受賞なので授賞式では、受賞者はみな出来上がった本を手に持っていますね。




いつやってるの?(時期)

両賞とも選考会は年2回(上半期は7月、下半期は翌年1月)行われます。


これも以外かもしれませんが年に1回ではないんですね。結構やってます。

僕も昔は「もう芥川賞の発表かー え? もう一年経った?」と思ってましたが年に2回ありました。驚きです。




だれがやってんの?(主催者)



両者とも文藝春秋社内の日本文学振興会が予備選考を行っています。

なので、講談社や新潮社から出版している本も受賞しているということが、少し不思議というか懐が広いですよね。


だって、自分たちの出版社から出ている本が受賞した方が、本も売れて自分たちの出版社が儲かるのに、


違う出版社の本が受賞することも普通にあるんです。出版社にとらわれない公平な目で受賞作品を選んでいるんですね。




誰が選んでるの?



両賞とも、対象期間中に刊行された作品の中から、

数度の予備選考委員会を経て最終候補作が選ばれ、選考委員の討議によって受賞作(1作または2作)が決定します。「受賞作なし」となることもあります。


予備選考でどんな作品が上がったかはわかりません。僕たちが知るのは最終候補作になった段階です。




受賞したらどうなるの?



芥川賞の受賞作は、「文藝春秋」に全文が、
直木賞の受賞作は「オール読物」に一部が掲載されます(いずれも上半期は9月号、下半期は3月号)。

受賞発表号には選考委員による選評も掲載されます。

また、受賞者は腕時計か懐中時計、副賞は賞金100万円となっています。




じゃあ、僕も芥川賞・直木賞に応募したい!

できません。

芥川賞も直木賞も公募の賞ではありません。

芥川賞は雑誌(同人雑誌を含む)に掲載されている作品、直木賞は書籍として出版されている作品が対象です。
残念です。




いつから始まったの?どうやって始まったの?

芥川賞は芥川龍之介の業績を記念して、
友人であった菊池寛が1935年に直木三十五賞(直木賞)とともに創設しました。


芥川さんは1927年に亡くなられ、直木さんは1934年に亡くなられているので、それぞれの賞が開始した1935年にはお二人とも亡くなられております。

芥川さんも直木さんも、自分の名前の後ろに賞が付くとは思ってもいなかったでしょう(多分)。




一度中止されたってホント?

ほんとです。


第二次世界大戦中の1945年から一時中断したが1949年に復活しました。

戦争は文学賞にも影響を与えるんですね。


雑学ですが、芥川賞の最年少受賞記録は「綿矢りさ」さんで19歳11か月です。
最年長受賞記録は「黒田夏子」さんで75歳9か月でした。黒田さんの受賞作の『abさんご』はびっくりしましたね。読んでも読んでも何がなんだかわからず、「これが時代ギャップなのかー!」と思った記憶があります。皆さんも一度読んでみてください。



今回は「芥川賞と直木賞の違い」について説明しましたが、僕のこのホームページでは純文学やエンタメ小説、その他芸術についてなど圧倒的シンプルにわかりやすく、説明・解説しています。本のオススメも紹介しています!是非、他の記事もご参照下さい。

今回は、見てくださいありがとうございました。

終わり賞

第167回芥川賞・直木賞についての記事も興味あればご参照ください。

  • この記事を書いた人

nakumi

1992年生まれ。京都府京都市在住。 中学校の頃から小説を読み始めて、 学生時代は月に100冊読んでいました。 特に純文学作品が好きで、 純文学に特化したwebメディア『ブンガクブ』を立ち上げました。

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