最近、テレビでも俳句という言葉を耳にすることが増えてきましたよね。
でも実際、俳句について分からないことって多いですよね。
ルールがあるのは分かっているけど、具体的にどんなルールかはわからないという方は多いと思います。
今回は、俳句について川柳との違いを織り交ぜながらわかりやすさ重視でお伝えします。
俳句とは?川柳とは? わかりやすく説明・解説【俳句と川柳の違い】
① まず、基本的に俳句も 川柳も「五・七・五」が 基本形です。
でも、たまにテレビなどで詠まれる川柳で、「えーーなんかもう普通に喋ってるやん!」ってほど五・七・五から逸脱したものもありますよね。この点も後ほど解説します。
② 俳句は季語いる! 川柳は季語いらん!
季語とは、季節を示す語のことです。
例えば、夏なら「初夏」や「夕立」、「アイスクリーム」まで季語になります。季語は全てで5,000ほどあります。多すぎますね。
サラリーマン川柳などに季語などは入っていませんよね? でも季語を入れてはいけない! というわけではありません。入れたければお好きにどうぞ、といった感じですね。
③ 俳句は文語体! 川柳は口語体!
文語体とは、古い文章体型のことです。
口語体とは、話しているような言葉のことです。
わかりにくいと思うので、ここで例を出してみましょう。
【俳句(文語体)】 ⇒ 柿くえば 鐘が鳴るなり 法隆寺 (正岡子規)
これが文語体です。
僕たちは日常生活で、例えばお寺の鐘が遠くから聞こえてきて
「遠くから鐘が鳴るなりね~」「そうだね~鳴るなりねー♪」なんて会話しませんよね。
この句を口語体に無理やり直すと
【川柳(口語体)】 ⇒ 柿食べて 鐘が聞こえた 法隆寺 (nakumi ごめんなさい)
こうなります。「柿を食べたら、ちょうど法隆寺の鐘が鳴った」という句なので、こんな感じでしょうか?
このように「文語体」か「口語体」かの違いがあります。
しかし、川柳であっても文語体が使われている句はたくさんあります。使ってはいけない、というわけではないです。一般的にそうだ、という話です。
④ 俳句は自然のことについて! 川柳は身近なことについて!
・俳句は、「古池や 蛙飛びこむ 水の音」のように自然について詠まれることが多いです。
・川柳は自分の身に周りの人や物について詠まれることが多いです。
例えば、サラリーマン川柳では奥さんや家庭について詠まれることが多いですよね。怖い奥さんについてや、家庭で仲間外れな自分など。
⑤ 俳句は「切れ字」いる! 川柳に「切れ字」いらない!
また、新しい言葉が出てきましたね。
「切れ字」とは、「けり」「かな」など語尾の言葉を強めたり、協調する表現のことです。
「古池や! 蛙飛びこむ 水の音」
「柿くえば 鐘が鳴るなり! 法隆寺」
↑このことです!
⑥ 字余り・字足らずは両方OK!
たまに、もう普通に喋ってるやん!って句がありますよね! なんでもありなの? 川柳っていったい何なん? と、思うことありますよね。
僕もとてもそう思います。
ちなみに、字余りと 字足らずとは、
字余り 「6・7・5」「5・7・6」「7・7・5」
字足らず 「4・7・5」「5・7・4」「5・6・5」
こんな感じで「5・7・5」でないことです。
でも俳句も、川柳も全体のリズムが崩れてなかったらOK! ってルールらしいです。
読んでいて、バランスが崩れず、流れがあれば良いみたいです。
あまり、俳句や川柳に馴染みがない人からすると、
「これでもバランスとれてるの?」「流れある?」「もう読み手が無理やりバランスとってない?」と思うこともあるかも知れませんが、それはご愛敬。俳句や川柳の世界は奥深いですからね笑
最後に
今回は、俳句とは何か?川柳とは何か? について違いを述べながら説明しましたが、僕のこのホームページでは純文学やエンタメ小説、その他芸術についてなど圧倒的シンプルにわかりやすく、説明・解説しています。本のオススメも紹介しています!是非、他の記事もご参照下さい。
今回は、見てくださいありがとうございました。
終わりなり