

今回は、読書ノートの具体的な「書き方」について紹介します。
テンプレートも用意していますので、便利にご利用下さいね。
『読書ノート』と一言でいっても、様々な書き方があります。
私も読書ノートをよく作っていました。
読書ノートで一番難しいことは、続けることです。
続けるためには、書き方をしっかり考えてから書き始めないといけません。
要するに、続けられる工夫をしないと読書ノートは簡単には継続出来ないということです。
そうやって工夫しているうちに「この方法だ!」というのが、いくつかありました。
今回は王道な方法から、少し変わった方法までテンプレートと一緒にまとめています。
まず、読書ノートを書くメリットは?

読書ブログのメリットは以下の通りだと思います。
① 効果的なアウトプットの場になる
「読書ノート」は自分のためのアウトプットする場としてはかなり効果的です。
アウトプットすることで記憶の定着にもなります。
今まで、読書したらおしまいだったのが、その後にノートにまとめると考えると、読むときの集中力も向上します。
② 自身の価値の保証になる
例えば就活生で面接官に「読書が好きです」と言う人は多いですよね。
社会人でも「よく読書をします」と言う人はいます。
でも、それを保証するものは何もありません。
しかし、「読書した内容をノートにまとめています」と言うと、
『読書+ライティング』という技術があることが他者に伝わります。
なので、読書ノートは自身の価値の保証としては形になっているのものなので、かなり効果的です。
③ 記憶が定着しやすくなる
私たちの記憶は時間と共にどんどんと消えていきます。
しかしそれは、短期記憶で終わっているからです。
忘れないためには長期記憶にする必要があります。
せっかく時間をかけて読んだ本なのですから、長く自分の記憶として定着して欲しいですよね。
そのためには、読書ノートを作成しアウトプットするのはとても効果的です。
自身の言葉で言い換えて表出すれば、より記憶に定着するでしょう。
④ 自分の思考力や想像力が向上する
このメリットが一番大きいと私は思います。
しかし、思考力や想像力を向上させるためには、
読書ノートを自分の言葉で書かなくてはいけません。
読書ノートは本の要約ノートではありません。
そこにあなたの思想や考えを盛り込んでこそ、あなただけの読書ノートになりますし、
本当の読書ノートの効果を発揮します。
しかし、初めて読書ノートを書く人にとって「自分の言葉で書く」ことがとても難しいです。
そのため、以下に記載してある「3行まとめ」から始めることをオススメします。
『読書ノート』の書き方 その①「3行まとめ」

まずオススメする読書ノートの書き方は「3行まとめ」です
ノートのまとめ方は色々ありますが、
あまり経験がない方におススメする方法は3行まとめです。
例えば、一日を3行日記にしている人っていますよね?
意外と3行あれば、その一日を思い出す手がかりがあったりします。
なので初めは、本を読んだらノートに3行だけまとめを簡単に書くことから始めましょう。
「3行まとめ」から始める理由
初めから本の内容を長く書こうとすると、初心者の方は本の内容から引用しようとしてしまいます。
それでは意味がないです!
自分の言葉で書くことが理想のアウトプットです。
なので3行!と絞って書くことで、
無理やりにでも、自分の言葉でアウトプットせざるを得ない状況を作りましょう。
なので私は、「3行まとめ」で、自分の言葉で読書ノートを書く練習をするのをオススメします。
「3行まとめ」のテンプレート
「3行まとめ」の場合は、以下の流れでノートにまとめるのをオススメします。
【本のタイトル・出版社】
【作者】
【3行まとめ】
いくら3行まとめでも、本のタイトルと出版社、作者は書いた方が良いと思います。
出版社は書かない人がいますが、書くことをオススメします。
まとめ ⇒ 3行で読んだ本を、自分の言葉でまとめることから始める
『読書ノート』の書き方 その②「王道スタイル」

次にオススメする方法は王道スタイルです。
しかし、この辺りから書く量が多くなりますので、しっかり「3行まとめ」で力をつけてからにしましょう。
①【リード文】
②【本のタイトル・出版社】
③【作者】
④【あらすじ】
⑤【見どころ】
⑥【独自の視点】
⑦【まとめ】
一つずつ説明していきますね。
①リード文
リード文は絶対に必要です。
理由は後ほど説明します。
ここでは、「なぜその本を読もうとしたのか」「その本に出合った経緯」について簡単に書きましょう。
例えば、「この本はSF小説の原点となる作品だったから読もうと思った」や、
「この作者が好きだったから読もうと思った」
「恋愛小説が読みたかったから」
「雑誌でオススメされていたから」などです。
リード文を書く理由【※重要】
リード文を書く理由は、「助走」です。
おそらく読書ノートを始めたばかりの人や、慣れていない人が一番最初に困ることは、書き始めです。
「タイトルを書いて、作者を書いて、さぁ何書こう…困ったな…」
となる人が大多数だと思います。
頭を使って自分の言葉で書くことは、簡単ではありません。
だから「助走」が必要です。
「タイトル」や「作者」も助走になりますが、自分のことではありません。
自分のことについて書く助走が必要です。
なので、まず一番最初にその本との出会いや馴れ初めを書いてください。
「たまたま本屋で目にとまったから」などでも大丈夫です。
一行目はあなたについて書きましょう。
②本のタイトル・出版社 ③作者
この辺りは当然ですが必要です。
振り返った時に、何の本について書いたか、思い出すためにも書きましょう。
出版社についても出来れば記載しましょう。
あなたが後々、本を選ぶ基準の一つとして役に立つかもしれません。
出版社にはそれぞれ色があり、その本がどのような本なのか判断する一つの材料にもなります。
④あらすじ
ここが凄く難しいです。
本の内容を簡単にまとめた内容があらすじです。
しかし、難しいのは純文学などです。
要するにストーリーには本質を持たない作品というのもあります。
そのため、あらすじは長すぎず、短く簡潔にまとめることをオススメします。
あらすじで本の魅力を全て伝えようとしないで下さい。
極端な話ですが、導入部分だけでもOKです。
あらすじに力を入れ過ぎてバテてしまう人がいます。
あなたが今からやることは本の要約をすることではありません。
なのであらすじはサっとで良いです。
⑤見どころ
ここでは、本の注目ポイントを書きましょう。
印象に残ったシーンなどでも大丈夫です。
例えば「家族愛をテーマにしていて、一回壊れた家族が子供の些細な言葉で再生される」などと、
本の中で何が特に素晴らしく、何を注目するとさらに本を楽しめるのか、あなたの視点で書きましょう。
⑥独自の視点
ここまでは、ほぼ機械的に記事を書いていましたが、ここでは自分の視点で書きましょう。
「この本のここが素晴らしかったー-!」と叫ぶつもりで書くと書きやすいです。
しかし、感想だけになるよりも、
独自の視点で論理を展開するのが一番望ましいです。
この本、こういうことを伝えようとしているんだ!など好き放題書きましょう。
自分だけの読書ノートなので、論理が展開し過ぎて、全く別の話を延々と書くのもアリだと私は思います。
例えば家族愛がテーマの話なのにいつの間にかに政治の話になっていたり、
ホラー小説なのに自身の恋愛観について語ってみたりと、
本と全く関係ないことばかり書くのもアリです。
それらも全て含めて、その本がきっかけで考え始めたことなのですから。
⑧まとめ
ここでは「要するにこの本はこういう本だった!」とまとめましょう。
簡潔で良いので、最後に一言でまとめましょう。
おそらく独自に視点の項目で、読書ノートが好きな人の中には、書きすぎる人もいると思います。
そういった人のための「まとめ」です。
最後は本の内容に戻って来てください。
『読書ノート』の書き方 まとめ

私がオススメする流れは「3行まとめ」⇒「王道スタイル」への流れです。
いきなり多くの文章を書こうとすると疲れてしまいます。
しかし、読書ノートの効果は絶大です。
なので、ぜひ本好きの人には続けてほしいです。
今回は「読書ノート」について説明しましたが、
『純文学』特化メディアの「ブンガクブ」では、オススメの純文学はもちろん、芸術や文化、歴史など純文学をより楽しめる情報についてもわかりやすく解説しています。
是非、他の記事もご参照下さい。
今回は、見てくださいありがとうございました。
終わり