今回は、純文学を初めて読む方でも比較的読みやすい作品を、紹介いたします。
純文学に興味がある方や、
興味はあるけど難しそうて純文学には手が出しにくい、
と思っている方にオススメの作品だと思います。
まずは、この純文学から始める!【初心者におすすめ】
純文学って難しい印象がありますよね?
僕も最初はそう思っていました。
でも、この小説はとても読みやすく、難しい言葉も使われていません。
でも、人間の些細な言動を描写し心理描写を書かれています。
「蹴りたい背中」
綿矢りさ 著
綿矢りさが早稲田大学在学中に執筆した作品で、当時19歳での芥川賞受賞作品として話題を呼びました。
【簡単なあらすじ】
高校に入ったばかりの“にな川”と“ハツ”はクラスの余り者同士。臆病ゆえに孤独な2人の関係のゆくえは……。
なぜ、この本がオススメなの?
なぜ、この本が最初に読む純文学でオススメなのかというと、
筆者が19歳と若い時に書いているので文体が、そこまで難しくないことが挙げられます。
でも、それだけではなく、
若くして書かれていますが、
やはり芥川賞を受賞された作品だけあって、
登場人物の心理描写が緻密に書かれていたり、
人物の些細な動作が書かれており、
それが人物の心理をうまく物語っていたりします。
良い文章とは?
この作品を選んだ理由は他にもあります。
それは、この小説が
人の些細な感情の変化を、簡単な誰でも理解できる言葉で書かれたているからです。
人の感情を表す言葉は146種類あります。
例えば・・・
- 困る
- 憐れ
- 嘆き
- 気分が晴れない
- 哀れ
- 戸惑う
- 辛い
これはほんの一部ですが悲しい感情を表す言葉です。
「私は憐れんでいる」「私は嘆いている」「私は哀れんでいる」と書いてあって、皆さんはそれぞれ感情の違いを説明できますか?
難しいですよね。
これらを、登場人物の些細な動きや、言動で表現していくのが純文学の素晴らしいところです。
それがこの小説「蹴りたい背中」には、たくさん盛り込まれています!
なので、この小説を最初に読んで、純文学の楽しみ方が分かって頂けたらと思います。
おわり
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