元号は、今では天皇の即位に合わせて変わっていますが、
それは明治以降と、つい最近の話です。
昔は、びっくりする様なタイミングで変わる事が多くありました。
まさかの理由で元号が変わった過去があります!
今回は、そんな面白い元号についてわかりやすく説明します。
元号とは、何か?【わかりやすく解説・説明】
まず、大昔の日本には元号などはありませんでした。
日本で元号が使われるようになったのは、
遣唐使が中国の暦を日本に持ち帰ってからだといわれています。
補足:ちなみに遣唐使とは日本が今の中国、当時の唐に派遣した使節です。
唐(中国)の先進的な技術や政治制度や文化、ならびに仏教の経典等の収集が目的とされています。
その遣唐使が日本に暦を持ち帰りました。
暦とは、「時間を日や月、年などの単位で区切り、数字や言葉を割り当てることでわかりやすくしたもの」で、 元号もこれに含まれます。
日本で最初に使われた元号は「大化」です。
そして645年大化の改新にてに、その改新の一環として初となる元号が日本で制定されました。その名前も、大化!
でも大化の後、元号は使用されたり、されなかったりという時期が続きました。
今では考えられないですが、その当時はあまり必要性を感じられなかったのかも知れませんね。
しかし! 701年に 「大宝」 という元号が制定されました。
これ「大宝律令」の一環であり、日本中に頒布されました。
これを機にその後は、元号が定着したといわれています。
ここまでの流れ!
中国から暦GET! ⇒ 大化の改新だ! ⇒ でも、その後はぐだぐだ ⇒ 次は大宝律令だ! ⇒ 元号これからはしっかりしよー♪
なので、大化の改新や大宝律令など日本では大きな改革の時に最初は付けられていたんですね。
過去の変わった元号
長い歴史の中で、元号の中には少し変わったものもありました。
日本の元号は伝統的に2文字です。
でも、元号に用いることのできる文字数は明確に制限されていません。
過去には天平感宝、 天平勝宝、 天平宝字、 天平神護、神護景雲などの4文字と長く難しい元号もありました。
「今年は天平神護2年かー」、などとちょっと大袈裟ですね。
どんなタイミングで元号変わるの?
元号は今では天皇の即位に合わせて変わっていますが、
それは明治以降と、つい最近の話です。
昔は、びっくりする様なタイミングで変わる事が多くありました。
過去には、縁起の良い前兆があると変わった例もあります。
例えば、
「慶雲」 は『とても綺麗な雲が空に現れた! これは、めでたい』⇒ 改元!
「霊亀」 は『甲羅に北斗七星のような模様がある珍しい亀が朝廷に献上された』⇒ 改元!
「和銅」 は『和同開珎ってお金を作ったよ♪』⇒ 改元!
逆に地震や火災、天災が続いて凶作になるといった良くないことが起こった時にも改元は行われましたそうです。
まとめ:要するに昔の、元号が変わるタイミングは、
縁起の良いことや、政治を良い方向に運んだり、凶事をリセットし悪いことが続くのを防ぐために行われていたんですね。
「明治」 以降は、天皇の即位時に新元号に変えることになり、天皇在位中に元号が変わることはなくなりました。
「昭和」は62年と14日間あり、日本の元号の中で最も期間が長いです。
最も期間の短い日本の元号は、2ヵ月と14日間の 「暦仁」です。
「令和」について
「令和」の典拠は、『万葉集』 の巻五にある一文です。
令和は確認される限りにおいて、初めて漢籍ではなく国書から選定された元号で、
「令」の漢字が元号に使われるのも初となります。
万葉集について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ♪
今回は「元号について」説明しましたが、僕のこのホームページでは純文学やエンタメ小説、その他芸術についてなど圧倒的シンプルにわかりやすく、説明・解説しています。本のオススメも紹介しています!是非、他の記事もご参照下さい。
今回は、見てくださいありがとうございました。
終わりの改元