今回は、『読書ブログ』を運営する上で注意するべき「著作権」について、
わかりやすく解説致します。
例えば、「本の表紙の画像をどっかで拾って使おう!」や「本の文章を引用しよう!」など、
『読書ブログ』を書いている思うことがあると思います。
しかし、ここで注意しなければいけないことがあります。
『読書ブログ』では「著作権」に注意して運営しなければいけません。
執筆前に一度目を通して頂けると幸いです。
まず、『読書ブログ』とは?
『読書ブログ』とは、自分の好きな本を紹介したり、本に関するグッズを紹介するブログのことです。
『読書ブログ』には、
①効果的なアウトプットの場になる
②自身の価値の保証になる
③副業にも出来る
といった、様々なメリットがあります。
しかし、そんな『読書ブログ』を運営する上で注意すべきポイントがいくつかあります。
基本的なルールについて
結論としては、【読書ブログで本を紹介すること自体は問題ありません】。
しかし『読書ブログ』を運営する上で、押さえるべきポイントが3つあります。
ポイント① 表紙画像について
表紙のデザインや絵にも著作権が存在します。
そのため、厳密には表紙をアップすることはダメです。
「表紙画像」対策方法について
安心して本の表紙を載せる方法は以下の通りです。
①出版社、著者に許可をとる
②Amazon、楽天のアフィリエイトリンクを利用する
③公式Twitterを埋め込む
②のAmazon、楽天のアフィリエイトリンクを利用するとは以下の様なやり方です。
これなら、何の本を紹介しているのか一目でわかります。
③公式Twitterを埋め込むとは、
例えば、出版社がTwitterで紹介したい本の画像をアップしているツイートを見つけて、自分のブログに埋め込むということです。
ポイント② 引用について
もちろんですが、本の内容を全てインターネット上にアップするのは違反です。
しかし、一部の引用はOKです。
例えば以下のような感じです。
「私は数学なんかをして人類にどういう利益があるのだと問う人に対しては、スミレはただスミレのように咲けばよいのであって、そのことが春の野にどのような影響があろうとなかろうと、スミレのあずかり知らないことだと答えて来た」
岡潔『春宵十話』より
このように、本の文章を一部引用し、引用元をしっかり記載すれば問題ありません。
ポイント③ ネタバレについて
もちろんですが、ネタバレはNGです。
小説の結末を書いてしまってはいけません。
小説のあらすじを書くときは、冒頭部分や、物語の大枠だけを書くようにしましょう。
(補足) 著作権の変更概要
平成30年12月30日に著作権法の改正が行われました。
関係がある内容としては、著作権が親告罪から非親告罪へ変わったことです。
親告罪というのは被害を受けた人が直接被害を申し出ないと検察が動けない、ということです。
しかし、非親告罪になったため、申し出がなくても、検察は動くことが出来ます。
その場合以下の条件に当てはまっている必要があります。
①対価を得る目的又は権利者の利益を害する目的があること
②有償著作物等(※)について原作のまま譲渡・公衆送信又は複製を行うものであること
③有償著作物等の提供・提示により得ることが見込まれる権利者の利益が不当に害されること
(※)有償で公衆に提供又は提示されている著作物等
文化庁『環太平洋パートナーシップ協定の締結及び環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定の締結に伴う関係法律の整備に関する法律の概要(著作権関係)』文化庁ホームページ
URL:http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/hokaisei/kantaiheiyo_hokaisei/pdf/r1408266_01.pdf
まとめ
『読書ブログ』を運営する上で注意する点は以下の通りです。
①表紙画像は載せない方が良い
②引用は引用元を記載する
③ネタバレしない
しかし、SNSなどでは多くのアカウントで本の表紙がアップされていることがあります。
むしろ、表紙をアップして「この本を読みました!」と言った内容のツイートを作者や出版社がリツイートしていることがあります。
ここからわかるように、『読書ブログ』を運営する上で一番注意することは、「権利者の利益を害する目的」がないことです。
Twitterも読書ブログも過去に表紙を載せて本を紹介しているものは数多くあります。
しかしそれらの多くは、権利者の利益を害する目的ではなく、むしろ本を宣伝している場合が多いです。
そのため、『読書ブログ』で本を紹介する場合、
作者や出版社の利益になるような、有益な記事を書くことが一番重要だと個人的には考えます。
最後に
今回は「『読書ブログ』の『著作権』について」について説明しましたが、
『純文学』特化メディアの「ブンガクブ」では、オススメの純文学はもちろん、芸術や文化、歴史など純文学をより楽しめる情報についてもわかりやすく解説しています。
是非、他の記事もご参照下さい。
今回は、見てくださいありがとうございました。
『読書ブログ』を始めたいと思った方は以下の記事をご参照下さい。
1から学ぶ『読書ブログ』運営のロードマップ【完全保存版】
終わり